
娘が留学している、その縁をたよりにドイツを訪れた。
なによりもまず驚いたのは、この地の平らさ、だ。
ドイツも南のほうは起伏があり山岳地帯も広がっているが、ドイツの北半分は圧倒的に平らな土地だ。(その東西に広がる、オランダやベルギー、ポーランドなどの国々も同様に平ら。)
首都ベルリンは海から150km以上も内陸にありながら標高34mしかない!
朝日は地平線から顔をだし、夕日は地平線に沈んでいく。
川はおそろしくゆったり流れている。
下はweb等高線メーカーでつくってみた50mラインの等高線図。
中央付近がベルリン。100m超えるところはほとんどないのでは…特に東ドイツにいるときは、丘さえもみた記憶がない。
ミュンヘン空港に降りていく飛行機から
車窓から見える牧草畑。これぞヨーロッパの牧草地
ベルリン方向へ流れている、シュプレー川
川には見えない…ほとんど止水なのがわかる
こんなに平らならば…
敵から身を守るためには城壁が必要であると容易に想像できる。
その後、城壁が必要でなくなり、人口が増えたり、産業が変化したり、鉄道や車道が重要なインフラになっていくなかで、近代の都市計画が必要とされた。
こんなに平らであれば、いかに合理的にインフラをつくか、という発想になるだろう。(ドイツでもっとも有名なインフラは、ヒトラーがつくったアウトバーン。)
それに比べれば日本は、山と谷(川)の国であることよ。
日本では、人々の土地利用は地形によって大きく制限され、利便性のよいところは、細かく多くの村がせめぎあって存在してきた歴史がある。道路だって、今の車幅になるにはどれだけの時間と手間があったことだろう。
簡単に国土と人口を比較しても、日本のほうが人口密度が高いが、人が住みやすい土地を選出すればさらに高くなる。
【国土面積】ドイツ:35.7万km2 日本:37.8万km2
【人口】ドイツ:約8,482万人(2024年) 日本:約1億2,065万人(2025年)
出典:外務省 ドイツ連邦共和国 基礎データ https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/germany/data.html
日本では、都市計画といっても部分的にしか決めることができず、パッチワーク状につぎはぎであることを受け入れざるを得ないなぁ…と改めて感じた。
このほかにも景観、ランドスケープに対する価値観の違いなど、さまざまな要因があるとは思う。
とにかく第一印象が「平らだな!」というところから、土地利用の歴史が全然違うんだろうなと思いを巡らせたというお話。