小学生のころの私は月刊のまんが雑誌「りぼん」が大好きで、発売日がいつも待ち遠しかった。
だって、あっという間に読んでしまうから。
流行っていた「ときめきトゥナイト」や「銀曜日のおとぎばなし」、それに「ちびまる子ちゃん」も大好きだったけれど….
私にとって特別だったのは、おーなり由子さんのお話。
デビューの時から彼女の世界に心を奪われて、本当に大好きだったな。
時には、宮沢賢治とも重なるファンタジーの不思議な世界だったり
時には、学校の教室でおこる、ささいな事件だったりする。
主人公は恥ずかしがり屋の小さな女の子が多いけれど、ときどき、不器用な男の子も。
お話に出てくる女の子たちを、どれほど真似して描いたことだろう❗️
ふと、本棚に彼女の本を見つけて、いっきにあの時の気持ちが蘇ってきた。
今は絵本作家として知られているひと。
そのままの、彼女らしい感性は失われずに、歳を重ねられたのがわかる。
(彼女の絵本をときどきだれかにプレゼントしてる。 )
彼女が描いた素朴な、でもどこか洗練されたスケッチや水彩画は、やわらかな空気をまとって彼女の世界の宇宙をみせてくれる。
あの小さな女の子の世界は、私の原点。