木の実コレクション

By siki, 2021年10月11日

「今日はね、私は木の実の先生です。

 みんなで木の実を探して、木の実コレクションをしよう❗️」

小学校1年生10人のグループを率いて、今日は自然観察を。

秋の始まり、お天気はとてもよくて、ピクニックにはもってこいの日。

 

いろんな樹木のあるエリアに歩いていくと・・・

最初に見つけたのは、足元にたくさん落ちているクリ。

その多さだけでも子どもたちは大喜び!

 

つやつやとふくらんだお実や、虫の穴が開いている実、ぺったんこの実。

「わぁ、これ、すごくおいしそう💕」

「かじって捨ててあるね、こういう食べ方をするのはサルなんだって。」

「クリのイガ、痛いんだけどさ、持てる?」というと

「いたーい❗️」と言いながら、工夫してもってみようとする。

イガをなんとかして外して取り出してみたり。

 

「コレクションするから、しばらく持っておいてね。」

といって、少し先にある決めていたベンチのところまで進んでいき

さまざまな形のクリをそこに並べてみる。イガも並べてみる。

 

「ほかにもいろんな木の実があるんだよ。見つけて並べよう🎵」

そこからは

松ぼっくり(アカマツ)、ドングリ(クヌギ、コナラ)、

ズミ、カンボク、クロウメモドキ、イチイ….

「せんせーい!こっちきてきて❗️」「これがあったよ❗️」

みんな夢中で木の実を探す。

 

元気な子たちは、数人でにぎやかに盛り上がっていたり

おとなしい子は静かにやってきて、自分だけがみつけた実をそっと見せてくれる。

その個性の片鱗を垣間見ることができて興味深い。

 

そして、オニグルミ。

殻をハサミで割って、中を見てみる。

クリも割り、トチの実も。「これも割って❗️」今度は割るのが楽しいw

 

栄養いっぱい入ってるね。

クルミは人間だって大好きなおいしい実だけど、森ではいったい誰が食べるんだろう?

すぐに「リス❗️❗️」との声が何人からか上がる。

そこで、リスが冬に食べるために木の実を埋めるんだよ、という話を、

雪の中でクルミをくわえたリスの写真を見せながら説明する。

「みんなは土の中に埋めたクルミを、雪が降った上から探せる?

 リスたちはほとんど見つけるんだよ。」

予定していた1時間はあっというまに終わり。

「あーもっとさがしたい❗️」「たのしかったー❣️」

子どもたちの素直な表現に、こちらのほうがにっこりしてしまう。

 

こんな小さな子どもたちの観察会は、知識じゃなくて、

野外で、わくわくして楽しい時間を過ごすことがなによりも大切。

こんな時間を子ども時代にたくさん過ごしてもらいたいな。

 

これは観察会の前のお昼ご飯をひとりでのんびり食べたところ。

なにかが落ちて転がる音がしてちょっとびっくりしたら

それはクヌギだった。

ベンチの脇に心地よい木陰をつくってくれている、クヌギの木。

 

そしてこちらはクヌギの実のお隣の枝にあった虫こぶ。

擬態は生きものたちの不思議さを一目で教えてくれる。