「今日はね、私は木の実の先生です。
みんなで木の実を探して、木の実コレクションをしよう❗️」
小学校1年生10人のグループを率いて、今日は自然観察を。
秋の始まり、お天気はとてもよくて、ピクニックにはもってこいの日。
いろんな樹木のあるエリアに歩いていくと・・・
最初に見つけたのは、足元にたくさん落ちているクリ。
その多さだけでも子どもたちは大喜び!
つやつやとふくらんだお実や、虫の穴が開いている実、ぺったんこの実。
「わぁ、これ、すごくおいしそう💕」
「かじって捨ててあるね、こういう食べ方をするのはサルなんだって。」
「クリのイガ、痛いんだけどさ、持てる?」というと
「いたーい❗️」と言いながら、工夫してもってみようとする。
イガをなんとかして外して取り出してみたり。
「コレクションするから、しばらく持っておいてね。」
といって、少し先にある決めていたベンチのところまで進んでいき
さまざまな形のクリをそこに並べてみる。イガも並べてみる。
「ほかにもいろんな木の実があるんだよ。見つけて並べよう🎵」
そこからは
松ぼっくり(アカマツ)、ドングリ(クヌギ、コナラ)、
ズミ、カンボク、クロウメモドキ、イチイ….
「せんせーい!こっちきてきて❗️」「これがあったよ❗️」
みんな夢中で木の実を探す。
元気な子たちは、数人でにぎやかに盛り上がっていたり
おとなしい子は静かにやってきて、自分だけがみつけた実をそっと見せてくれる。
その個性の片鱗を垣間見ることができて興味深い。
そして、オニグルミ。
殻をハサミで割って、中を見てみる。
クリも割り、トチの実も。「これも割って❗️」今度は割るのが楽しいw
栄養いっぱい入ってるね。
クルミは人間だって大好きなおいしい実だけど、森ではいったい誰が食べるんだろう?
すぐに「リス❗️❗️」との声が何人からか上がる。
そこで、リスが冬に食べるために木の実を埋めるんだよ、という話を、
雪の中でクルミをくわえたリスの写真を見せながら説明する。
「みんなは土の中に埋めたクルミを、雪が降った上から探せる?
リスたちはほとんど見つけるんだよ。」
予定していた1時間はあっというまに終わり。
「あーもっとさがしたい❗️」「たのしかったー❣️」
子どもたちの素直な表現に、こちらのほうがにっこりしてしまう。
こんな小さな子どもたちの観察会は、知識じゃなくて、
野外で、わくわくして楽しい時間を過ごすことがなによりも大切。
こんな時間を子ども時代にたくさん過ごしてもらいたいな。
これは観察会の前のお昼ご飯をひとりでのんびり食べたところ。
なにかが落ちて転がる音がしてちょっとびっくりしたら
それはクヌギだった。
ベンチの脇に心地よい木陰をつくってくれている、クヌギの木。
そしてこちらはクヌギの実のお隣の枝にあった虫こぶ。
擬態は生きものたちの不思議さを一目で教えてくれる。