田んぼのちいさな植物たち

By siki, 2016年10月21日

今年は稲が実りだすころから、田んぼの植物たちをずいぶん追いかけた。

一番いい場所は、田んぼの四隅。

そこにはいろんな小さな植物がこちゃこちゃとすんでいる。

 

腰を降ろして、じっとみないと見えてこない。

それほどに小さく、ほとんど見向きもされていない植物たちだと思う。

 

広くて大きな田んぼの四隅は、残念ながら植物は寂しい。

ありそうかな、と車をとめてのぞいても…残念、ということが多い。

でも、形がまっすぐではなくて畦が曲がっているような、昔ながらの田んぼにはいるんです、いろんな植物たちが。そしてそういうところは、年配のおじいさんが、なるべく農薬を使わずに大事にお米をつくっているのです。そんな話が聞けたことも大切なことだった。

 

安曇野はのぞいてみたい田んぼがたくさん。

だんだんアンテナが立つようになって、気になってのぞいてみれば、植物の発見がある。

わ、あなたに会えた! わ、きみはこんなところに暮らしていたの!と。

他の多くの植物たちが種をつけるこの時期に、田んぼの植物は花を咲かせてる。

田んぼの稲刈りのあとも、小さいながらもたくましく新しい葉を出して花をつけてさえいる。

 

そうはいっても、冬の足音は近づいてきている。

残り少ない秋を私も、植物たちと惜しんでいる。

 

下の写真は、今年本当によく通った田んぼ。

がんこであたたかいおじいさんたちが守っている昔ながらの棚田。

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ミズマツバ。葉の長さは5mmくらい。

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種をとばすゲンノショウコ。美しい形と色。

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ヒナガヤツリ。
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ヒルムシロ。pa172320