市民の自由な意見表明

By siki, 2025年10月30日

上の写真は、西ドイツのStuttgart(シュトゥットガルト/人口63.3万人)で見かけたパレスチナのデモ。「free! free! GAZA!!」とリズムをつけて、みんなで合唱しながら歩いていた。イスラム教徒の女性が頭をおおう布、ヒジャブを被っている人も少なくない。

そして→、Nürnberg(ニュルンベルク/人口52.6万人)の旧市街地の広場では、女性が一人でパレスチナ問題についてデモンストレーションをしていた。

ドイツはイスラエル支援国だから、パレスチナのことはなかなか言いにくいふんいきがあると聞いていたが、次第に世界的に、これはジェノサイドであるというイスラエル批判が広がっており(2025年夏)、声を上げる人は多数いるのだなと感じた。

 

この広場では、ビーガンを広げる団体のデモンストレーションもおこなわれていた。

ビーガンというのは、食生活において卵や乳製品などあらゆる動物由来の食物を食さない人たちのこと。その背景には「人間は動物を搾取せずに生きるべきである」という考え方がある。いっぽうベジタリアンのほうは、肉食はしないが卵や乳製品は食べる。(参考:wikipediaのヴィーガニズム

ドイツでは、ベジタリアンが人口の8%、ビーガンは1〜2%と、ヨーロッパのなかでも特に多い。だから多くのレストランのメニューには「ビーガン」と書かれた料理メニューがあり、ふつうのスーパーなどで買い物するにしても、ビーガンでまったく不便はないという。

私はビーガンについて詳しく知らなかったが、今回は間近で食生活を垣間見せてもらった。(観察した、というほうが近いかも。)Amadも含めてAmadの家族はビーガンである。Amadは、効率的に肉を得るためだけに飼育されている集約畜産に反対していて、そうではないプロセスでつくられた肉ならOKと思っているそうだが、ビーガンのなかには、動物を飼育すること自体がよくない、という考え方の人もいる。

 

さて、広場のこのグループは、黒い服に白い仮面をつけるのがユニフォームのよう。

背中合わせの男性がもっているモニターには、ひどい環境で飼育されている畜産動物たちの映像が流れている。

 

 

↓の写真は、団体のメンバーが、ビーガンについて子どもや家族に説明していて、聞く方もちゃんと真剣に聞いているようす。この女の子はお父さんが横で時間を気にしながらも、止めずに見守っていたのが印象的だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ニュルンベルクの旧市街地は電車の待ち時間に2時間ほど歩いたくらいだが、なかでも教会が印象的だったので、載せておく。

 

さて、こちらはニュルンベルクと同じビーガンの団体のデモを、ベルリンでもみたのでご紹介。

 

ベルリンのほうが、なんか、ちょっと、おっかないかんじだった。なんというか、思想信条が強そうな…

 

 

 

 

 

そんな印象をもったのは、このおじさんに話しかけられたMeiが、ベジタリアンだと答えたら、ガンガン説教っぽく迫られていた、からでもある。

彼は「動物たちへのジェノサイド」という言い方もしていた。

あとでMeiとAmadに聞くと、ビーガンの人たちはベジタリアンの中途半端さがかえって許せないのだという。そこまでわかっているのに、なぜやらないのか、と。またビーガンがそれほど増えていないことへの不満もあるのだと。

なるほど…

ここはブランデンブルグ門のあるパリ広場で、人通りが多いことからよくこういったデモがおこなわれているのだそう。

 

ブランデンブルグ門は、1791年完成。てっぺんの勝利の女神ヴィクトリア像は、ナポレオンによって一時持ち去られてしまったこともあった、という歴史をもつ。

 

 

 

 

最後にひとつ、紹介したかったのは、ベルリンで出会った60〜70代くらいの男性。(写真を撮ったはずだが見つからない。)その方は自転車を押して歩いていたのだが、自転車には写真やテキストを貼り付けた大きな看板をつけていた。話しかけてみると、ベルリン市内の6つのビルが、高すぎて景観を損なっているという意見を伝えるものだった。ひとりで‼️自転車で‼️ すごいなぁ。

 

自分が大事だと思うことについて、意見を表明する。それがときに現状の批判になろうとも、へこたれない。意見を表明することが民主主義をつくっている、という共通認識があるからだろう。

この経験は、自分自身はどうだろう、そして日本社会は?ということを考えさせられる機会となった。