Yosemite② ミラーレイク・ハイキング

By siki, 2019年11月7日

ヨセミテ滞在の2日目と3日目は朝6時半の始発バスで。これはバス停からの景色。

 

まだ暗い中でのバス停だけど、近くの別の宿泊エリアに住んでいるらしい小学生が4人、おしゃべりしながらスクールバスを待っていた。

私がバスに乗り込む方と反対側で待っていると(日本とは逆だから)、反対だよ!と教えてくれた。

 

 

バスがヨセミテバレーに入っていくとこんな景色が見えてくる。

岩の先端に朝日があたり、輝きだすその瞬間。

もう歩きたくてしかたがない。今日はハイキングの日!

まずはMirror Lake(ミラーレイク)から。

シャトルバスの#17「Mirror Lake Trailhead」まで行き、そこから地図を片手に、標識を頼りに歩いていく。

ゴミ箱はこんなふうに随所にあって、リサイクルするのと、その他の燃えるゴミというざっくり2種類に分けている。

 

 

 

途中の標識はこんなかんじ。

 

 

 

 

 

 

 

まだ光が届かず、薄暗い森の中を歩いていく。

ここにグリズリーでも生息していれば怖くてひとりで歩くなどできないけれど、過去にこのあたりのグリズリーは人によって絶滅させられてしまったそうだ。ブラックベアは人がいればまず出てこない(たぶんツキノワグマより怖がり)ので、熊鈴を鳴らしながら歩けばだいじょうぶそうだ。

森の中はいつも慣れ親しんでいる世界。ひとりのんびりと森を観察しながら歩く。

途中で河原に出た。まだ朝日の光はここまで届かないなあ・・・

そのうちに、本当に限られた植物しかないことに気がつく。

 

これはそのひとつ、Bigleaf Maple

オオバカエデっていうところかな。

黄色い下層の紅葉はほとんどこれ。ほかのカエデの仲間は見当たらない。

 

 

 

こちらは Canyon Live Oak

葉は厚く、葉のふちは全縁かまたはヒイラギみたいな鋸歯なので、最初ヒイラギかと思っていたら、他の場所でドングリをつけているのをみて、ブナ科だったのか!と。

アメリカ南西部からメキシコにかけて分布する常緑のオーク。高木ほどではないけど大きいのは直径30cm、樹高10mくらいにはなっていた。

 

歩き始めて30分ほどで、他の季節なら湖のような水面を湛えているはずのミラーレイクに到着・・・No Waterだけど!渇水期だからしかたない。これもまた今の季節ならではの景観。

花崗岩がつくる白くて広い河床・・・ああ、安曇野の中房川や大町の乳川と同じだね。

これはそのときのスケッチ。

 

しばらく河原の植物を見て回った。気温は長野よりも高いのに、乾燥のせいか、草本植物はほとんど枯れている。

 

あ、ウツボグサの仲間。

 

 

 

 

 

これはヨモギの仲間。葉がほっそりしてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カヤツリグサ科クロアブラガヤ属(Scirpus)だ。

 

 

 

 

 

 

キク科シオン属(Aster)の一種。

黄色い花弁のない頭状花をつけていた。結実のようすはゴマナに似てる。

 

 

 

 

 

 

これはカバノキ科ポプラ属(Populus)の一種。

購入した図鑑にはなかなか載っていなくて残念。

 

 

 

そして、しょっちゅう木の上から森中に鳴き声を響かせていたのは、Westen Gray Squirrel(西部の灰色リス) これだけドングリと松ぼっくりがたくさんあれば、たくさん生息できるよね。

 

見上げた岩壁は朝日が反射して光り輝き
ミラーレイクの谷のなかは、光が届かず、ほんのり青い暗さを残している。

そのコントラストが美しかった。

さて、対岸を歩いて引き返そう。