「フィンランドのおじさんになる方法。」という、私のお気に入りの本のなかにサウナの話がでてくるのを覚えていて。
娘が、tabi-shiroのサウナに友人と行ったというはなしをきいてから、へえ、いつか行きたいなー、と思っていた。
そして今回、その機会が訪れた。
ちょうどひとつ、コロナ禍で泣く泣くあきらめることになったことがあって、もういくなら今だわ!と申し込んだ。
そこはゲストハウスも営んでいるところ。築50年の、閉じていた旅館をリノベーションしてオープンしたとのこと。
玄関を入ったときから、建具や家具のひとつひとつに愛着をもってつくられたことがわかる。おしゃれというだけではなくて、あたたかな空間が感じられる。
いよいよサウナ・ルームへ。
そこからは、いままで体験したことのない時間を過ごした。
熱い熱いサウナとマイナスの外界の往復を、5セット!
あのロウリュと呼ばれる、熱した石に水をかけて、ぐわぁぁぁと熱い水蒸気が迫ってくるかんじ。
もう、体験するしかない。
じっくりと自分の身体の感覚を感じる時間。
身体に訪れる変化を楽しみながら。
これは小さな旅。。
日常ではない空間とはじめての体験。
だれかがこのサウナの体験を提供したいと願って、実現させた。街の中の小さな空間なのに、フィンランドのサウナの世界がたしかに体感で感じられる。こんなふうに人間は世界を豊かにすることができるのだ。