ウマノスズクサの花の観察がおもしろかったので、ご紹介。
ウマノスズクサは全草有毒で、ジャコウアゲハの食草として有名だけど、花の形はとっても奇妙…
というか大変怪しいふんいき…!
花の付け根の袋状の部屋から腐った臭いを出して、ハエを誘っているのだそう。
(私はいまいち臭いはわからなかった)
その部屋に行くために、ハエは長い毛だらけのトンネルをくぐって進なければならない。
さて、部屋には雌しべがどーんと待っている。ハエが花粉をもってきてくれればめでたく受粉。
その後が問題で、トンネルの長い毛が下向きに生えているため、なんとハエは外に出ることができない。
部屋に閉じ込められてしまう。トンネルが長いのはこのためだったんだ。
新しそうな花を切り取ると、ほとんどハエが入ってた。
で、
翌日になると、雌しべが閉じて、今度は雄しべが表に出てきて花粉を出すようになる。
ハエは外に出たくてうろうろしているので、体に花粉をつけることになる。
やがて邪魔だったトンネルの長い毛はしなびて縮み、花粉をつけたハエが開放されるのだそう。ようやく。
雌しべ→雄しべの大変身もさることながら、トンネルの毛の状態も驚きの大変身。
花は虫に花粉を運んでもらうために蜜を用意している場合も多いが、この場合はハエは利用されているだけでなんにもメリットなさそうだなあ…
それにしても、ウマノスズクサお見事!
道端の植物の凄い世界を知るのは、ほんとうにおもしろい。