表題の映画を観てきた。
ほとんどずっと泣きっぱなし。。。
原作も同題で、昔から私が大好きな漫画だ。
原作者のこうの史代さんの漫画はほとんど持っているほど。
舞台は広島。戦前から戦後にかけて、ひとりの女の子、すずを主人公に綴られる物語。
映画はとっても原作を尊重してつくってあってうれしかった。
でも映画ならではの
海を見渡すひろーい景色
はてしなく広がる青い空
爆弾の爆音、防空壕の中の衝撃、恐ろしさ
をあのスケールでじかに肌に感じる。
それがとてもよかった。
私がこの映画を見て強く思ったのは
日常の愛おしさ。豊かさ。あたたかさ。
すごい必要なんてなにもいらない。
私も、あなたも。
今を生きている、そのかけがえのなさ。
そして
自然に対しても、なんていうか、
珍しかったりすごかったりすることが
大事じゃないんだということ。
私は
春一番のはかない花たちの美しさにため息をつき
道端の身近な花に季節を感じてうれしくなって
帰化植物なら、彼らのたくましさに驚く。
路傍に芽吹いて育った1年草も
人間よりもずっと長生きの巨木も
すべて同じ生命なんだーーー ということ。
私はそれでいいんだな、と思った。
というか、このことをすっかり思い出したようなきもち。