「この世界の片隅に」

By siki, 2017年2月12日

表題の映画を観てきた。

ほとんどずっと泣きっぱなし。。。

 

原作も同題で、昔から私が大好きな漫画だ。

原作者のこうの史代さんの漫画はほとんど持っているほど。

 

舞台は広島。戦前から戦後にかけて、ひとりの女の子、すずを主人公に綴られる物語。

 

映画はとっても原作を尊重してつくってあってうれしかった。

 

でも映画ならではの

 

海を見渡すひろーい景色

はてしなく広がる青い空

爆弾の爆音、防空壕の中の衝撃、恐ろしさ

 

をあのスケールでじかに肌に感じる。

それがとてもよかった。

 

私がこの映画を見て強く思ったのは

 

日常の愛おしさ。豊かさ。あたたかさ。

すごい必要なんてなにもいらない。

私も、あなたも。

今を生きている、そのかけがえのなさ。

 

そして

 

自然に対しても、なんていうか、

珍しかったりすごかったりすることが

大事じゃないんだということ。

 

私は

春一番のはかない花たちの美しさにため息をつき

道端の身近な花に季節を感じてうれしくなって

帰化植物なら、彼らのたくましさに驚く。

 

路傍に芽吹いて育った1年草も

人間よりもずっと長生きの巨木も

すべて同じ生命なんだーーー ということ。

 

私はそれでいいんだな、と思った。

というか、このことをすっかり思い出したようなきもち。