ハーブことはじめ

By siki, 2017年9月30日

昨年あたりからハーブに魅了されている。ハーブや薬草なんてほとんど「気のせいでは?」なんて思っていたのに!開眼、とはこのこと。

その魅力を教えてくれた師は蓼科ハーバルノートの萩尾エリ子さん。

彼女との出会いを綴ってみようと思う。

 

私には遠くはなれていて数年に1度くらいしか会わないのに、なぜか心がつながっているような気がする友人がいる。彼女が2年前に突然私を訪ねてきてくれて「ここに行ってきたの」とこのお店のハーブティ「リフレッシュ」を私にくれた。

今までハーブティなんて美味しいと思ったことはなくて苦手だったのに、それは不思議においしくて。彼女雨が紹介してくれた、ということも重なって心が動いた。これがはじまり。

 

それから数カ月後にお店を訪ね、彼女の本をテーマにした講座に出かけていくうちに、萩尾さんにハーブの世界をちゃんと教わりたい、という強い気持ちが育っていった。

そして今年、勇気を出して、全12回(3~6月)の講座を受講。

 

講座は、ハーブのお勉強には違いなかったが、そこは日常とは切り離された時間の流れがあり、本当にかけがえのない学びのひとときだった。

 

まず、その空間。

ショップは昭和の開拓時代の農家が使われている。当然、気密性はなく、八ヶ岳山麓の3月などぐっと気温が低くて、暖房はたいてあるものの、講座を受けるために椅子に座っていると足元からどんどん冷えてくる。そんなところ。

しかし、お店の中は、彼女が愛するハーブや精油や小物たちが所狭しと並び、独特の暖かさを感じる。古いからこそ輝き出すものがある。新しくもなく快適でないのに、この心地よさや輝きはいったいなんなんだろう…

驚きとともに、私はその空間に魅了された。

窓辺にはいつも季節のしつらえがある

ハーブたちが並べられている棚

小さな温かみのあるハンドメイドの小物たち

これが外観。初めて訪れたのは2015年12月

 

そこにはまちがいなく、彼女やスタッフがこの空間を愛していねいに手をかけて、心地よいものにしたいという気持ちがそこここに感じられる。

もしかして、ヨーロッパで大切にされている古い建物ってこんなかんじなのではないか…これはどんどん古いものが取り壊されてどんどん新しくなっていく日本ではなかなか感じられない感覚かもしれないな…

そんなことを思う。