新緑の夢

By siki, 2017年10月29日

季節はめぐり、秋の深まりを感じる日々。

今日の午前中で、走り続けた今年のグリーンシーズンがようやく終わりを告げた、そんなふうに思える日曜日。これからに向けて考えなきゃならないこと、やらなくちゃいけないことはたくさんあるのだけど、今から明日にかけて、気もちをいったんゼロにリセットしようと決めた。

なんとなく写真の整理をはじめたら、今年の5月上旬、新緑のすてきな樹木たちがでてきて改めて心動かされる。

安曇野市、北アルプスのふもとに生きる、樹木たちの芽吹き。

 

トチノキの新葉。

夏には大きな葉をいっぱいに広げて空が見えなくなるのに、芽吹きの時季はこんなにかわいい。

 

烏川渓谷緑地森林エリアのカエデの花たち。

これがなかなか、それぞれに個性的。

これはミツデカエデ。上向きに穂状に咲く。

オオモミジ。赤い萼がチャームポイント。

オオモミジの芽吹き。葉のふちがまるまってる。

コミネカエデ。葉を包んでいた赤い包葉がくるんと丸まってかわいらしい。

チドリノキ。透き通るような新緑。カエデらしくないけれど、れっきとしたカエデの仲間。

花が羽を広げた千鳥のようだから、この名がつけられたらしい。

種ができはじめている。くるんとした雌蕊が残っている。

 

里のソメイヨシノがすっかり散ってしまったこの時期は、山のサクラたちの花の季節。

ウワミズザクラ。バラ科ウワミズザクラ属。

ブラシのような穂状の白い花。

アオナシ。バラ科ナシ属。

桜の花よりひと回り大きくて、サクラのように赤みがないから雪のよう。

オオヤマザクラ。バラ科サクラ属。

純粋なオオヤマザクラはもっと葉も花も赤みが強い気がして…うーんカスミザクラも混ざっているかもしれないな…

 

これは中房の谷でみたカツラの新緑。カツラの葉は、ただでさえハートの形でかわいいのに、こんなに小さく並んでいたら、もうどうしようかというかわいさ。

 

心あらわれる季節。

つい半年前のこと、そして半年後のこの季節は夢のよう…そんな景色。