雪の中の自然観察も魅力的!

By siki, 2015年1月17日

植物の調査といえば、もちろん春〜夏にやるものですが、今回はやむを得ず雪の季節にやることになり…白馬村の標高1000mの山へ行ってきました。

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スノーシューデビューです!

積雪は1mほどでしょうか。

いざ出発〜

今回は動物調査の方と一緒に歩き、いろいろと教えてもらいました。

ミズナラ林。真んなかより少し右の奥に見える木に、クマ棚が作られています。クマ棚ができた枝は落葉しないので、わかりやすいですね。

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マルバマンサクの冬芽。

小さな花芽がついています。こちらは春まっ先に咲く花です。

 

 

 

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雪の上に落ちていた種の正体は…

ウダイカンバの種でした。

種本体に対してけっこう大きな翼をもっているんですね。「風に運んでもらう作戦」だね。

 

 

ミズナラの芽についているゼフィルス類の卵を接写。

1mmくらいしかないのに、繊細な突起があります。動物調査の人、この日は5種類ものゼフィルスの卵を発見してました。さすがです。

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こちらの卵は、ヤマハンノキについてます。

 

 

 

 

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急斜面をなんとか降りてきて、手袋やら服が雪まみれになってしまい、払っているの図。

 

 

 

 

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ブナも出てきます。

ここは谷間で、風がそうひどくないのでしょう。ブナもミズナラも大きめ。このブナは幹周り50cmくらい。

下の写真がブナの冬芽です。すーっと伸びてスマートなかんじ。

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樹皮は剥がされ、、冬芽もほとんど食べられて、「よく生きながらえているね!」と同情したくなるほどの樹木がありました。食べたのはサルだそうです。

かろうじて残っていた冬芽を調べてみると、イヌエンジュでした。

冬を乗り切るのは動物も植物も、大変なのだなあ…

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ウサギの足跡はあちこちに!

 

 

 

 

 

 

尾根の上でお昼ごはん。青木湖が見えます。

ここからの遠くまで見渡せる景色も、葉っぱが茂っていれば見ることができないでしょう。

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緑の時には見えない世界が立ち現れて、雪の野山はとても魅力的でした。

クマもいないしね!

気をつけることは雪崩でしょうか。ひとりなら急斜面は行かないほうがよさそう。「顔を上に出していればだいじょうぶですけどね」とのことですが…^^;

また出かけてみよう〜!