植物の調査といえば、もちろん春〜夏にやるものですが、今回はやむを得ず雪の季節にやることになり…白馬村の標高1000mの山へ行ってきました。
スノーシューデビューです!
積雪は1mほどでしょうか。
いざ出発〜
今回は動物調査の方と一緒に歩き、いろいろと教えてもらいました。
ミズナラ林。真んなかより少し右の奥に見える木に、クマ棚が作られています。クマ棚ができた枝は落葉しないので、わかりやすいですね。
マルバマンサクの冬芽。
小さな花芽がついています。こちらは春まっ先に咲く花です。
雪の上に落ちていた種の正体は…
ウダイカンバの種でした。
種本体に対してけっこう大きな翼をもっているんですね。「風に運んでもらう作戦」だね。
ミズナラの芽についているゼフィルス類の卵を接写。
1mmくらいしかないのに、繊細な突起があります。動物調査の人、この日は5種類ものゼフィルスの卵を発見してました。さすがです。
こちらの卵は、ヤマハンノキについてます。
急斜面をなんとか降りてきて、手袋やら服が雪まみれになってしまい、払っているの図。
ブナも出てきます。
ここは谷間で、風がそうひどくないのでしょう。ブナもミズナラも大きめ。このブナは幹周り50cmくらい。
下の写真がブナの冬芽です。すーっと伸びてスマートなかんじ。
樹皮は剥がされ、、冬芽もほとんど食べられて、「よく生きながらえているね!」と同情したくなるほどの樹木がありました。食べたのはサルだそうです。
かろうじて残っていた冬芽を調べてみると、イヌエンジュでした。
冬を乗り切るのは動物も植物も、大変なのだなあ…
ウサギの足跡はあちこちに!
尾根の上でお昼ごはん。青木湖が見えます。
ここからの遠くまで見渡せる景色も、葉っぱが茂っていれば見ることができないでしょう。
緑の時には見えない世界が立ち現れて、雪の野山はとても魅力的でした。
クマもいないしね!
気をつけることは雪崩でしょうか。ひとりなら急斜面は行かないほうがよさそう。「顔を上に出していればだいじょうぶですけどね」とのことですが…^^;
また出かけてみよう〜!